お金儲けが出来ない5つの原因(五つ目)

前回は、「お金儲けが出来ない原因は、ターゲットが悪いからではないですか?」というお話をしました。今日は、「お金儲けが出来ない原因は、キャッシュフローが悪いからではないですか?」という質問です。

5.キャッシュフローが悪い

創業前に立てた事業計画では、きっちりと利益が出ていて、起業した後も、ほぼその事業計画通りに進んでいるのに、なぜかお金が残らないという場合には、一度キャッシュフロー(お金の流れ)を確認してみるといいかもしれません。

キャッシュフローと言うと、難しく聞こえるかもしれませんので、少し例えを出してみましょう。物販を例に出すと判りやすいと思います。ある商品を仕入れて売る、そんな単純な商売で考えます。

最初の計画では、1月に100万円分仕入れて、同じ1月に150万円で売って、1月の利益は50万円になるというものだったとします。

ところが、実際には、100万円の仕入れは1月に行うものの、1月に売れた150万円は翌月の2月に入ってくるとします。

すると、(あくまで帳簿上は)利益は50万円出ているにも関わらず、1月末には現金がない状態となるのです。現金がないにも関わらず、利益は出ていますので、当然課税(税金もかかる)もされます。

このような悪循環のキャッシュフローに陥りやすいのは、「先支払い・後回収」となるビジネスや、「在庫をたくさん抱える」事業です。


私も、日々行っている出資を募っている起業家の方との面談の中で、このようなキャッシュフローが悪い起業プランを拝見することがあります。

キャッシュフローが悪ければ出資しないということはありませんが、資金ショートの可能性が爆発的に高くなりますので、事業計画の段階から、その対策を練っておく必要があることをお話しています。

私が面談している事業開始前の起業家であれば、事業プランやビジネスモデルの見直しをすれば足りますので、ある意味、恵まれていると言えるでしょう。

しかし、もしあなたが、既に事業を始められているとしたら、そんな悠長なことは言ってられません。「もらうお金は早く、払うお金は遅く」することや、現金を先に回収できる事業(飲食店など)を同時に始めるなどの方法により、今のキャッシュフローを改善するしか道はありません。

あなたが同じように、「利益が出ているのに、お金が残らないな」と感じられたら、キャッシュフローを改善することが出来ないかを検討してみてください

さあ、全5回に渡り、「お金儲けが出来ない5つの原因」についてお話してきましたが、お役に立てたでしょうか。少しでもあなたのお役に立てた内容があれば嬉しいです。


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