妻子持ちでリストラされた会社員が起業
よくある話です。妻と子供がいて、リストラされ失業してしまいました。年齢もいっているので、再就職は難しいと思います。だから、もう起業するしかないと思っています。
特に、事業（サイドビジネス・副業や週末起業なども含めて）を起こした経験が無い、ビジネスプランが無い、起業する気も準備も無いという「ナイナイ起業」（造語です）をした場合、なかなか良い結果を得ることは難しいのかもしれません。
起業することは、会社員として再就職するより、簡単なことではありません。「仕方なくやる」、それも「ナイナイ起業」で、妻と子供を養うというのは至難の技かもしれません。
それと一番厳しいのは、精神的な余裕です。急にリストラされた会社員が、数ヶ月以内には、いままでと同じだけの収入を作らなければいけないと思って、起業するのです。多少の蓄えがあれば、まだいいですが、蓄えがあったとしても、ドンドンと蓄えが減っていくのは、精神的な余裕を奪うには十分です。
そのような精神状態で、「ナイナイ起業」を続けていけるでしょうか。私は、難しいと思います。続けることは出来ても、とても正常な判断をすることは難しいでしょう。ある程度、経験のある経営者であっても、精神的に追い詰められた状態では、正常な判断ができないことは多いものです。それを経験のないリストラ会社員がしようと言うのですから、結果は、火を見るより明らかです。
長くなりましたが、結論から言うと、妻子持ちでリストラされた会社員は、取引先や下請けさんを回ってでも、まずは再就職先を探しましょう。そして、起業するならば、「ナイナイ起業」ではなく、きっちりと準備した上で、今度はリストラではなく、再度自ら脱サラして起業しましょう。
その時に、あなたのビジネスプランに、出資者が必要であるなら、一度ご相談してください。エンジェルとしてお力になれるかもしれません。少なくとも、「ナイナイ起業」でエンジェル投資することは難しいと思います。あなたが、再度出発される旅立ちに、縁がつながればお会いすることになるでしょう。楽しみにしています。
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