個人投資家と銀行はどちらが簡単に資金調達できますか

銀行などの金融機関を通じてお金を調達しようとすると、事業計画書を含め事前に用意しなければならない書類も多くあり、非常に面倒です。そしてどれほど書類を作って提出したとしても審査がありますから、開店や開業まもない起業家には敷居が高く感じるのも無理はありません。

そこで「もっと楽に資金調達できないだろうか」と思い立ちインターネットで検索した結果、わたしのような個人投資家からの投資に行き当たる方もおられるようです。では実際、楽な資金調達の方法として、また楽して稼ぐための種銭を作るために、個人投資家は適切なのでしょうか?

わたしの経験から答えさせていただくと答えは「No」です。これは「個人投資家がお金を出さない」という意味ではなく、「個人投資家だからといって銀行などより簡単に資金を提供してくれる訳ではない」という意味です。

銀行は冒頭で説明したように面倒な審査のために書類を用意する必要があります。しかしその書類は「事業が成功するかどうかを見極めるもの」ではありません。それは「事業に失敗しても貸したお金を回収できるかどうかを見極めるもの」なのです。では書類を必要としない個人投資家の場合はどうでしょうか?

個人投資家の場合は全く逆の視点から、資金調達が必要な事業について見ています。個人投資家の場合は銀行のように融資をしているのではなく投資をすることがほとんどですから「事業が失敗してもお金を回収する」ということはできません(事業が失敗すれば1円も回収することができないのです)。

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ですから個人投資家の場合は「その起業家の行う(または行おうとしている)事業が成功するかどうか」の一点に絞って検討する事になります。そして事業が成功する可能性が高いと思い、なおかつ配当などを含むリターンが投資額を上回ると判断すれば、投資実行となるでしょう。

この検討に(銀行などのように)書類が必要であろうがなかろうが、実際はこのような検討を(瞬時であったとしても頭の中で)した上で出資が実行されるのです。つまり「銀行と個人投資家、どちらも検討方法が違っても独自の審査をしている」というのは間違いありません。そのため「個人投資家のほうが簡単」ということはありません。

もしあなたが今から資金調達を行おうと検討していて、「個人投資家のほうが簡単に(または早く)資金提供してくれそうだ」と考えているのだとしたら、その考えは早めに改めておいたほうがいいかもしれません。なぜならもしあなたの期待に反して簡単に資金調達できなければ、資金がショートしてしまうかもしれないからです。

また投資には融資とは違い、出資した側(今回の話では個人投資家)に「経営権(経営に口出しできる権利)」や「受益権(出資の比率に応じて利益の分配を受ける権利)」などが付いてきます。そこを理解することなく出資を受け入れ、あとで「騙された」と言っても取り消すことはできませんので、そのあたりを自分自身で理解するようにしておくといいでしょう。

なお、このサイト内でも融資と投資の違いや、投資を受けた際の考え方などをたくさん説明していますので、サイト内にある検索ボックスで検索してみてください。あなたが、あなたに適切な方法で新規事業や起業に必要な資金を調達することができますように。


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