スモールビジネスからスタートするデメリット

副業や週末起業、またはスモールビジネスから小さく始め、利益を積み重ねながらビジネスを大きくしていくと聞くと、なるほどそれはリスクが少ないと感じる人も少なくないでしょう。確かにそれは間違ってはいませんし、多くの場合その方がリスクが少ないのは事実です。

しかし、これは全てのビジネスモデルに当てはまる訳ではありません。例えば、大きな資金が必要なビジネスモデルを、小さな資金で始めようとした場合には、「小資本でも可能な工夫」が加わっている必要があるでしょう。

その工夫がないにも関わらず、ただただ資金が無いからといって小さな資金で始めてしまうと、そのビジネスモデルは元々、大きな資金が必要なものなのですから、当然、途中で資金が足らなくなってしまうでしょう。そして、その状態で資金調達を行っても、残念ながら思い通りの結果とならない場合も多いものです。

このようなケースでは、少ない資本でスタートすることが、事業のリスクを低くしているのではなく、逆にリスクを高くしているとさえ言えるでしょう。ではもし、大きな資金が必要でありながら、小さな資本しか用意できないとすれば、どうすればいいでしょうか。


もちろん、あなたやあなたの会社へ、直接お金を借したり、出資したりしてくれる協力者を探すのもいいでしょう。しかし、業種やタイミングによっては、実際にお金(現金)を調達することが難しいこともあるでしょう。そのような場合には、直接お金を調達するのではなく、それに変わるものを探すといいでしょう。

例えば、お金を集め、そのお金を使って必要なモノや人を用意しようとするのではなく、最初は、他力を最大限に使うことを考えるのです。同業他社との業務提携や、OEMでの提供を受けることはできないでしょうか。

これは全てのビジネスモデルに適用できる考え方ではないでしょう。しかしながら、最初から諦めていては何も進みません。業界を知り尽くしているあなただからこその方法、資金がかからない方法を模索することはできないでしょうか。

これは全て、最初にお話した「小資本でも可能な工夫」のひとつです。この工夫をせずに、大きな資本が必要なビジネスモデルに小資本で飛び込んでしまうと、資本が少ないあなたは、大手など大資本を使える会社に勝つことが出来ずに、撤退せざるを得なくなる可能性が高くなってしまいます。

さあ、あなたのビジネスモデルは、本当にスモールスタートするのに適しているものでしょうか。それとも融資や出資を募り、大きな資本を必要とするものでしょうか。またそれを用意できない場合の工夫は考えていますか?週末、じっくりと考えてみてもいいかもしれませんね。


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