あなたの商品が売れない原因はコレではありませんか?

一週間ほど前には、「少し喉が痛いな」と感じた程度の風邪が、それから数日でほとんど声が出ないほどになっていましたが、今朝からようやく「声」となって聞こえるくらいになりました。

わたしの記憶では、ここまで声が出ないという経験は初めてですので、コミュニケーションを取れないことの不便さを実感しました。声が思ったように出せないと、どうしても「声を節約しよう」としがちです。

つまり、なるべく少ない言葉で、コミュニケーションを取ろうとするのです。しかし、それが思ったより難しいのです。人と人の会話は、お互いの前提条件が違っていれば、同じ結論にたどり着くことが難しくなります。

例えば、わたしが「赤いスポーツカー」の話をしているのに、あなたが「赤いリンゴ」の話だと思って聞いていればどうでしょうか。きっとわたし達2人の話しは永遠に平行線となるでしょう。「あれは早いよね」とわたしが言っても、あなたは「早くはないでしょ、果物だよあれは」という感じです。

これは少し極端な例ですが、これくらいに相手と前提条件を合わせてから、コミュニケーションをとるのは大切なのです。こう言うと多くの人は「当然でしょう、判っていますよ」と言うでしょう。


ところが、実際わたしも投資面談コンサルティングで、たくさんの起業家や起業家予備軍の方と話をさせて頂きますが、この「相手と前提条件を合わせる」ことを意識している方は、それほど多くありません。

どうしても(わたしも含めてそうですが)、「自分が知っていることは、相手も知っているはずだ」とか「こんな当然のことについて、知っているかどうかを確認するのは、かえって失礼にあたるのではないか」と思い、相手も自分同様の知識がある前提で話しを展開してしまいがちです。

しかし、これでは(先ほどのスポーツカーとリンゴの話と同じく)どれだけ長時間話していても、お互いが同じ答えにたどり着ける可能性は非常に低くなってしまいます。

また、あなたが起業家であれば、これは投資家へのプレゼンテーションのときだけでなく、自らの顧客へ、商品やサービスについて営業する際にも非常に重要なことです。なぜなら、あなたの言葉が顧客の心を動かすことがなければ、あなたの商品やサービスは何一つお金に変わらないからです。

さあ、今すぐあなたは自分の商品やサービスについて、親しい友人や家族に営業して売り込んでみてください。そして、彼・彼女たちがあなたから商品やサービスを買いたくなったか尋ねましょう。もしそうでないとしたら、その原因は「顧客とあなたの前提条件の違い」にあるのかもしれませんよ。


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