あなたは成功する自信がありますか?

「成功する自信があります」というのは、とても頼もしい言葉です。自信と結果は必ずしも結びつくものではありませんが、起業家の方にそう言われると、いつもワクワクして投資面談などでも、少し前のめりになってしまいます。

この、自分を信じると書く「自信」はとても大切です。起業家自身が、自分と自分が立てた起業プランを信じることができないのに、投資家がその起業プランにお金を投じることができるでしょうか。もちろんプレゼンテーションを受ける投資家側が、その起業家以上の知識や経験を持ち合わせていれば、起業家に自信がなくても「これはいける」と感じ、資金を提供することはあるでしょう。

しかしこれは稀な例で、起業家が投資家から資金を集めて起業しようとしているのなら、多くの場合起業家側の自信は、出資を決める上での大きな材料のひとつになるでしょう。とは言うものの、この時に気をつけて頂きたいのは「自信の根拠」です。事業をする上で必要な「自信」というのは、子供が持っているような「僕は何でもできる!」とか「私の未来の可能性は無限大だ!」というような、無邪気な自信ではありません。

子供の無邪気な自信であれば、「その自信の根拠は?」と聞かれても、「大丈夫だから大丈夫!」というような微笑ましい答えでも笑って許せてしまいます。しかし起業プランへの出資が目的であれば、残念ながらそのような「根拠のない無謀な自信」に大金を出資する投資家は少ないでしょう。本当に資金を集めたいのであれば、「自信を持つべき理由」を具体的に積み上げて説明できるようにしておくのが有効です。


ここで重要なのは「自信を持てる理由」ではなく「自信を持つべき理由」と言う部分です。あなたは胸を張って「自信を持たないほうが、どうかしているよね」と言えるでしょうか。そうであれば、当然、資金調達は容易になるでしょう。

とはいえ、最初からそこまで完璧を求める必要はありません。完璧でなくても、修正していけばいいだけなのですから、ドンドンとまずは投資家にあたってみるといいでしょう。場数を経験することで自分の起業プランについて、あらゆる角度から自分でも見つめ直し修正していくなかで、「自信を持つべき理由」が固まってくるかもしれません。そして起業家のあなたと相性のあう投資家が見つかれば、晴れて資金を調達し、起業の第一歩を踏み出すことになるでしょう。

まずは、手元にあなたの事業計画を用意してみてください。そして、わたしがあなたに問いかけます。「あなたの事業計画に自信を持つべき理由を説明してください」と。さあ、答えてみてください。そしてその問いに答えることができたなら、投資面談に申し込んでみてくださいね。お待ちしています。


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