起業プランの基となる情報はどこから得ていますか？
あなたは、なぜその情報が正しいと思っているのでしょうか？それは自分で調べてみた結果でしょうか。それとも、テレビや雑誌で見聞きしたのでしょうか。また自分で調べたといっても、それはインターネットで検索してみたのでしょうか。友達や知人に聞いたのですか？それとも自分なりの方法で、「生の声」を聞いたり集めたりした結果なのでしょうか。
この世はあらゆる情報であふれており、いまや自分が望む望まないに関わらず、たくさんお情報が耳に入ってきます。その情報のなかには、もちろん「正しい情報」もあるでしょうが、それ以上に商品やサービスを売りたいがために書かれた「少し歪められた情報」が混在しているのも事実です。ときには両極端にあるそれぞれの情報が、どちらも正しいように見えて混乱してしまうことも少なくありません。
ですから、あなたがこれから起業しようとする起業家予備軍であるなら、この「情報元」には慎重になる必要があるでしょう。単に、テレビやラジオで聞いたネタであるなら、それは、何かの意図を持って流されたもの（例えば番組に見える広告など）かもしれません。また、インターネットでみた情報であれば、その情報をあなたに教えることで、何かしらの利益を得ることが出来る人（例えばアフィリエイターなど）がいるのかもしれません。
わたしは何も、インターネットやテレビなどを否定しているのではありません。ただ、そこから与えられる情報を、ただ鵜呑みにすることは危険ではないのかなと思うのです。わたしは日々、出資することができる起業家を探して面談を行っていますが、その中でも、ただ人から聞いただけの知識で起業しようとしている方を見ることがあります。そのような起業家をみると、起業における失敗の可能性を高めているだけの気がして、とても残念な気持ちになるのです。
ちなみにわたしは、テレビやラジオなど、一方的にさまざまな情報を押し付けてくる可能性のあるメディアは一切見ません。また新聞やインターネット、スマートフォンのニュースアプリなどを使ってニュースを見ることもしません。もちろん必要な情報があれば専門家や、有料サイトを通して得ることはしますが、そこまで定期的に新しい情報に触れていなくても、不自由するということは今のところはありません。
わたしの例は少し極端かもしれませんが、もし起業家のあなたが与えられた情報を元に起業するプランを立てているのだとしたら、それは仕掛けられているだけかもしれません。少しこのように自問してみることをおすすめします。
- その商品やサービスの需要は本当ですか？
- そのターゲットは本当ですか？
- その金額は本当に妥当ですか？
- あなたがそれをすることで儲かる人はいませんか？
- その情報は誰かに与えられたものではありませんか？
それを自分に問いかけてみて、それでもなお、納得できる理由があるのであれば、さらに起業プランを洗練させていくといいでしょう。あなたが、正しい情報に基いて事業を興し、顧客のニーズとあなたの起業プランが確実にマッチしたとき、市場はあなたに大きな見返りを与えてくれるでしょう。あなたが成功されることをお祈りしています。
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