失敗しない起業のために考えて欲しいこと

あるとき急に、今までにないと思えるほど画期的なアイデアを思いつき、「これはいける、絶対にヒットする」と思うことがあります。そうなった時には、まるで初恋のようにドキドキし、夜も寝られないほど興奮することも珍しくありません。

しかしその後、じっくりと時間をかけて調査をしていくと、ほとんどの場合、既に同じようなアイデアや事業が存在していたり、またそもそも需要がないなどの理由で、ビジネスとして成立しないことを思い知ることになります。そして、その試練をくぐり抜けてなお、生き残っているプランであれば、「少しテストしながらスタートさせてみようか」ということになるのです。

今はこのように自ら事業を作ることはありませんが、既に出資している会社の新規事業についての相談を受ける時や、その会社へ更に出資を行う場合などは、同じようなプロセスを踏んでいます。もちろん、どれだけ検討してスタートしたビジネスプランも、最初から最後まで想定通り行くわけはなく、途中で方向を修正しながら進めていきます。

そのような経験を通して判ったことは、「どれだけ良いと思った商品やサービスも全てのバランスが合っていないと広がらない」ということです。例えば、どれだけ必要とされるものでも提供する価格とのバランスが合っていない(高すぎる・安すぎる)とか、どれだけ安くても既存の使い慣れたもので代替できてしまう場合などは、広がっていかない(売れない)可能性が高くなります。

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人は少しの面倒も嫌います。そのため、新しい商品やサービスも少し使い勝手が悪いだけで、なかなか使ってくれません。これは、自分が消費者の立場でみれば理解できても、いざ自分が起業して、売り手の立場で見ると「これくらい使いにくくても消費者は買ってくれるだろう」などと、自分に有利な判定を下してしまうのです。そして結果は言わずもがなで、その甘さを思い知ることになるのです。

このような失敗も、自分の貯金を使って起業するのであれば、1つや2つしてみるのもいいと思います。その金額にもよりますが、1回目よりは2回目、2回目よりは3回目のほうが失敗を活かして、より成功しやすい方法が身についていることでしょう。

しかし、自分以外の人に融資や投資を募る場合には、そう言ってられません。「私は最初の起業ですから失敗しても、私が経験を積んだと思って諦めてください」と言う人に、どうして融資や投資ができるでしょうか(あなたならできますか?)。

もちろん起業する前に「絶対に失敗しない」という約束ができないことは百も承知です。しかし失敗の可能性を最小限に抑えておくことが、起業家のあなたの時間、そして投資家のお金の両方を無駄にしない事につながります。さて、あなたの起業プランを見直してみて考えてください。あなたのプランは大丈夫ですか?


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