エンジェル同士のネットワークで他のエンジェル投資家を紹介してください
私はエンジェルとして、出資者募集中で創業初期の創業者や、創業予定の方へ出資させていただく為に、毎日面談しています。そして、残念ながら出資実行とならなかった創業者の方から、「他のエンジェル投資家を紹介してくれませんか」とお願いされることがあります。
日本は、まだまだ、創業間もない初期の創業者へ、スタートアップの資金を提供する、エンジェル投資家の数自体、少ないのが現状です。ですから、エンジェル投資家を結ぶネットワークも、まだ発達していませんおらず、今のところ、私の知る限りでは、まだありません。
そのため、残念ながら私には「あのエンジェルに聞いてみたら」と言える程、横のつながりはありません。いずれ、そのような、エンジェル投資家同士のネットワークが出来ても、面白いのかもしれませんね。
さて、ここまでは、よくある話です。「面白いかもね」とは言ってみましたが、実際そのようなネットワークがあっても、「出資者を募集している創業者を、エンジェルが他のエンジェルに紹介する」というのは、正直、難しい気もしています。
なぜなら多くの場合、エンジェルと創業者は、お互い初対面で面談しただけの関係です。そのため、紹介するにあたっても、エンジェルがその創業者の人間性を保証することは難しいでしょう。
また、創業者の出資提案について、自分は（例えば、事業性や魅力が薄いなど）何らかの理由があって、「この案件には出資しない」と決めたはずです。そのような「断る理由がある案件」を、「あなたが出資したらどうですか」と、他のエンジェルへ紹介するというのは、如何なものでしょう。
もしその創業者が、既に人間関係の出来ている創業者で、提案された創業プランにおいても「私が出資したいけども、なんらかの理由で出資できない」などではない限り、エンジェル同士が紹介しあって出資が決まると言うことは、無いように思います。
このような訳で、私は、私以外のエンジェル投資家の紹介は出来ません。しかし、私自信がエンジェルとなって、なるべく多くの創業者や創業予定の方へ出資させて頂きたいと考えております。いつかあなたとお会いし、あなたの創業プランについて、出資のご提案を頂ける日を楽しみにしていますね。
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