起業する人には優秀な人が多いって本当?

「起業家」とか「アントレプレナー」と言うと、とてもカッコ良いイメージがあります。彼や彼女たちが、何をしているかに関わらず(極端な話、何もしていなかったとしても)その響きだけで、「優秀な人」とか「素敵な人」という印象を持ってしまいます。

しかし、起業というのは、何も特別なことではありません。だれでも(それこそ小学生でも)数万円で会社を興すことは出来ますし、社長になることは出来るのです。社長になったらあとは「私はベンチャー企業の起業家です」と名乗るだけです。

こう言ってしまうと、元も子もありませんが、「起業家になる」ことと「人の優秀さ」には、何の関係もありません。もちろん起業家の中には、優秀な方もおられますし、そうでない方もおられます。もちろん、その逆で、起業されていない方の中にも、優秀な方とそうでない方がおられます。

そのため、あまりこの「起業家は優秀である」と言うイメージに、振り回されないことが懸命です。このような根拠の無いイメージでも、一度そのイメージが染み付いてしまうと人は、そのイメージに合わせて優秀であろうとしたり、自分はそのイメージに合わないからと、勝手に自信を失ったりしてしまいます。


そうして、「優秀さのイメージ」がマイナス面に作用することは、本当に勿体無いことです。あともう一つ考えなければいけないのは、やはり「何を持って優秀というか」と言う部分でしょう。

これはよく勘違いされる部分なのですが、学歴や職歴が立派だから、優秀だと言う考え方です。「良い大学に入ったから優秀だ」とか、「一部上場企業や世界的に有名な企業に、何年在籍していたから優秀だ」というのは、大きな間違いです。

そのような「勘違いの優秀さ」をもって起業するくらいなら、いっそ、学歴も職歴も立派ではない「優秀ではない」起業家のほうが、私は成功の可能性が高いことを、自らの投資経験から知っています。

残念ながら、私はあなたの事を知りません。しかし、あなたが「自分が優秀かどうか」などという、愚かな判断基準を持ってしまったせいで、せっかくの芽を積んでしまうような事になって欲しくないと思っています。どうか、自分に自信をもって進んでくださいね。


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