いわゆるプチ起業にでも投資してもらえますか?

スモールビジネスより、まだ小さい規模だからでしょうか、「プチ起業」と呼ばれる起業があります。お母さんたちのスモールビジネスといった感じなのでしょうか。お母さんが自分達で作ったものを、インターネットなどを使って、販売したりするケースが多いように思います。

さて、このような「プチ起業」には、通常大きな資金は必要ありませんが、もし資金調達が必要となった場合には、投資や出資を受けることが出来るのでしょうか。スタートアップの起業家へ投資や出資を行うのは、個人ではエンジェル投資家、法人ではベンチャーキャピタルが代表的です。しかし、ベンチャーキャピタルが投資するには、「プチ起業」は規模が小さ過ぎますので、これは難しいでしょう。

では、エンジェル投資家はどうでしょうか。エンジェルは、個人投資家ですので、それぞれの投資家の判断基準があります。そのため「これは投資するでしょう、これはしないでしょう」と言えるような基準はありません。しかし、「私がエンジェルとして、出資を検討するかどうか」という質問であれば答えられます。答えは、「通常の起業家と同じように検討可能」です。

プチ起業も、主婦が利益度外視で行っているものから、営利目的できっちり取り組んでいる(または取り組もうとしている)ものまで、その形は様々です。ですから、「プチ起業だから出資しない」とか、「プチ起業だから出資する」という基準では決めません。


プチ起業であっても、スモールビジネスであっても、ベンチャービジネスであっても、同じ基準で公平に検討し、出資の基準に達していると判断すれば、出資させて頂きます。私達エンジェルは、「断ること」が目的ではなく、「出資させて頂くこと」が目的です。ですから、どのような起業でも、ドンドンと提案して欲しいと思っています。

それでもあえて、「プチ起業」を問題にするとしたら、「本気度」でしょうか。プチ起業だからと言って、「利益が出なくても、続けることが出来ればいいんです」と言う気持ちで起業されるのでしたら、残念ながら、私はお力になれないと思います。しかし、あなたは、そんなことは無いでしょう。あなたはきっと、本気でプチ起業をされることでしょう。

私は、投資した起業家に利益を出してもらい、その利益を次の世代の起業家に、また使って頂く。そのために、エンジェル投資をしています。ですから、あなたが利益を出してくださらないと、次の世代に使ってもらう資金が増えないのです。

そのような理由から、やはり出資する起業家には、それが例えプチ起業であっても、本気で利益を出して欲しいと思っています。いつか、あなたのプチ起業のプランを、聞かせて頂ける日を楽しみにしています。


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