経済の勉強を何もしていないと、やっぱり起業ってできないんでしょうか？
君は、起業したいと言うけれど、日本経済について何も知らないのに、よく起業するなんて言えるね。起業して社長になるんなら、当然、日本経済についてはもちろん、世界の経済についても勉強して、知っておくべきなんじゃないかな。
「私（僕）、起業したいと思ってるんです」と言えば、このように反対されたという話は、よく聞きます。では、実際にはどうなのでしょうか。やはり、起業して社長となるんだったら、経済の勉強くらいは必要なのでしょうか。
このように聞かれると、私は、自分の経験から「そんなものは、要りません」と言っています。起業するのに、日本や世界の経済が、今後どう動くのかなんて、知る必要はありませんし、それを読む必要もありません。未来を予想する能力など、人間にはそもそも備わっていませんし、起業家に必要なものでもありません。
ですから、起業するのに、経済を勉強する必要は、全くありません。もちろん毎朝、日本経済新聞を読み解く必要も、全くありません。どんなに経済の知識が無くても、起業家が（もちろん、あなたの成功の定義にもよりますが）成功を得ることは出来るのです。
起業後、もしかしたらあなたが、どこかのタイミングで「これは経済について知っておいたほうが有利だな」と感じる時が来るかもしれません。それは、ある一定の規模まで、企業が成長したタイミングかもしれませんし、国内や国外の波を読んで、それに乗って大きく展開したいと思う時かもしれません。
そう思った時、その時が来れば始めて、あなた自身に興味があるのであれば、自ら経済について勉強してもいいでしょうし、そうでなければ、経済に強い人をパートナー（取締役など）に迎えてもいいでしょう。
時間やタイミングは、有限です。いつまでも、同じようにそこにあるものではなく、絶えず移り、絶えず変わっていきます。それなのに、呑気に「経済の勉強」などしていては、時やタイミングを逃してしまうかもしれません。
起業したいと思い、熱意を持っているあなたは、どうか周りから聞こえてくる「もっともらしく聞こえるけど、根拠や経験に基づかない反論」に注意してください。どんな反論であっても、それに従うのも、従わないのも、あなた自身の決断なのです。
あまり「まだ起こっていない出来事」については考えすぎず、必要になったらその時考えるくらいの気持ちで、いいのかもしれません。あなたも起業して、あなたの事業プランを、まずはスタートさせてみるのもいいかもしれませんよ。
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