家族や親戚から出資してもらうのは出資法違反?

起業するにあたって、親(お父さん、お母さん、それぞれの祖父母)や兄弟姉妹、または親戚など、身内から起業資金を出資してもらうのは、出資法に違反するのでしょうか?

いいえ、違反しません。出資法という法律は、「会社を作るのに、誰に出資してもらってはいけません」というような法律ではありません。お父さんやお母さんでも、友達や恋人でも、誰からでもあなたは、起業し会社を作るための資金を出資してもらってもいいのです。逆に、それを法律で縛るほうが、おかしいですよね。

また出資法は、基本的には身内など、特定の知っている人からの出資については、適用されません(不特定多数からの募集についての制限です)。ですから、家族や親戚からなどの身内から、起業資金を出資してもらうことを、躊躇(ちゅうちょ)する理由はありません。

でもその際に、ひとつ抑えておいたほうがいい点があります。それは、「出資金は、事業が失敗したら、返さないで良いお金である」という事を、出資してくれる人が理解しているかどうかという点です。これは、あらかじめ確認しておくほうがいいでしょう。


私達、エンジェル投資家は、もちろん出資や投資の意味やリスクを知って、起業家への出資を行っています。リスクのないリターンなど、あり得ないと知っていますので、失敗したときのリスクは、成功したときのリターンを期待した結果だと思って受け入れています。

しかし、家族や親戚の方は、ここまで明確に理解されていないかもしれません。あなたに対して、お金を出すのは、「融資(融資とは、お金を貸すことです)」ではなく、「出資」であることを、しっかり理解してもらっておかないと、もし失敗したときに関係が悪くなってしまいます。

起業するときには、確かに失敗することは考えたくないものですが、やはりお金の絡む問題ですので、きっちりと対応しておくことをお勧めします。もちろん、成功した際には、出資してくれた家族や親戚には、配当という形で利益を還元できます。そうすれば、応援してよかったと、喜んでもらえるでしょう。さあ、出発の準備をしてください。そして、勇気を持って、一歩を踏み出してみようではありませんか。


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