老後の安心・名誉・お金を考えて挑戦してみたい人は
起業する理由は、人によって様々です。ある人は、老後の安心のために、またある人は名誉のため、お金を得るために起業する道を選びます。しかし、それには注意すべき点がいくつかあります。
それはどのようなものでしょうか。その人が得たいものによって、それぞれに違いますので、順に見てみましょう。
老後の安心のために起業したい人へ
老後、安心して暮らしたい、年金だけでは不安だから、起業して安定的な収入源を確保したいと考えて、起業を検討される方がおられます。しかし、安定した収入となるには、ある程度の時間が必要だと思います。
フランチャイズなどのシステムを利用して、独立起業する方法なら別ですが、自らのプランで起業しようとする場合、ある程度の時間的余裕をもって、準備されることをお勧めします。
では、どの程度の時間が必要でしょうか。されようとするビジネスや、あなたの掛けられる時間にもよりますが、何度も方向修正する時間を考えると、5年は見ておいてもいいのではないでしょうか。
老後の名誉を考えて起業したい人へ
老後の名誉を考えて起業したいという場合、(起業したということは、名誉というほどではありませんので)社会貢献を目的として起業されるのだと思います。
社会貢献を第一に考えた場合、どうしても収益性をないがしろにしてしまいがちです。しかし、収益性が低いと、事業自体を継続することができず、せっかくの社会貢献も、息の短いものとなってしまいます。
そのため、名誉を考えられるのであれば、時間をかけて、収益性を兼ね備え、かつ社会に貢献できるビジネスを選び、起業されることをお勧めします。
このパターンは、難易度が高いと思いますので、10年ほどのスパンをみて、ビジネスモデルを構築されると、焦らず余裕のある起業が可能かと思います。
老後のお金を考えて起業したい人へ
老後のお金を考えて起業する、一番多いパターンではないでしょうか。これは老後に限ったことではありませんが、「お金」を目的としてしまうことは、あまりお勧めできません。お金は、目的ではなく、なにかの目的を達成するための手法(方法)です。
そのため、お金を目的とした起業ではなく、もうひとつ向こうにある起業理由を、再度考え直されるほうがいいかもしれません。お金を目的としたビジネスは、ビジネスの基本である「必要なものを提供する」という「与える」という姿勢ではなく、「奪う」という姿勢に近くなってしまう気がします。
以上、老後を考えて起業する場合に、気をつけたほうがいいと思うことを書いてみました。また、出資を希望される起業家の方と、オンライン面談している中で気付いたことなどを、記事にしていきます。あなたが起業される際、お役に立てると嬉しいです。
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