起業アイデアは、勝手に真似してもいいの?

起業しようとするときに、誰かの起業アイデアを、勝手に真似してもいいものかと気になる方もいるでしょう。安心してください。誰かが、既にやっているビジネスの、起業アイデアやビジネスモデルを、あなたや他の人が真似することは、何も悪いことではありません。

ではその逆で、あなたが考えた起業アイデアも、同じように、他の誰かに真似されてしまうことはあるのでしょうか。残念ながら、答えは「はい」です。誰でも、あなたが起業した段階で、その起業アイデアを知り、真似することはできるのです。ちなみに、アイデアは公開された時点で、誰でも知ることができるものとなりますので、「盗む」とは少し違いますね。

起業アイデアが真似できてしまうと言う事は、すぐに競合が出来て、価格競争になったりするのでしょうか。もちろん、そんなことはありません。もし、そのようなことがあれば、それは、あなたの起業アイデアが、既に価格競争が始まっている業界のものであったという事で、真似されたからではありません。

ここまで書くと、誰が誰の起業アイデアを真似してもいいのですから、みんな、儲かっている起業アイデアを真似して起業して、全員が成功するように思うかもしれません。そうすると「私も僕も」と、皆が同じアイデアで起業して、やっぱり競争が起こるのでしょうか。


いいえ、そんなことはありません。なぜ、そう言い切れるのでしょうか。それは、「全く同じ起業アイデアやビジネスモデルでも、成功する人と失敗する人がいるから」です。信じられないかもしれませんが、残念ながらこれは事実です。

起業アイデアやビジネスモデルというのは、最初の「種」に過ぎません。料理を作るときの「食材」のようなものです。料理の食材は、同じものを使っても、全く違うものが作れます。例えば、「人参、玉ねぎ、ジャガイモ」を使っても、カレー・シチュー・サラダと、違うものが作れるのです。

ですから、少し乱暴な言い方かもしれませんが「起業アイデアが同じなら、みんな成功できる」と言うのは、「人参、玉ねぎ、ジャガイモ」があれば、「みんな、CoCo壱番屋のようなカレーが作れる」と言っているようなものだと、私は思うのです。そんなことはありませんよね。

あなたの起業アイデアについても、同じことが言えるのです。ですから、あなたの起業アイデアが、もし誰かに真似されたとしても、何も恐れることはありません。例えあなたと同じアイデアであっても、そのアイデアの使い方やキャッシュポイント(利益を得る場所)、ターゲット(お客さん)やその提供方法などによって、得られる結果は180度変わってきます。

さあ、あなたは、起業アイデアやビジネスモデルの用意が、既に出来ていますか?用意できているなら、あまり心配し過ぎる必要はありません。まず一歩踏み出してみて、それから修正を重ねていけばいいのです。準備ができたら、勇気を持って一歩、踏み出してみませんか?


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