起業するリスクは、ただ一つ!これだけです
起業することのリスクは、何ですかと聞かれることがあります。起業することの一番のリスクは、「知ってしまうこと」ではないでしょうか。会社員で入れば、知らずにいたことを、起業してしまえば、知ってしまいます。それを知ってしまえば、多くの場合、もう元には戻れません。
昔、マトリックスという映画がありました。主人公のネオが、青い薬と赤い薬を渡されます。ひとつは、真実を知ることができる玉、もうひとつは、いままでの世界へ戻る玉。映画の中では、後戻りできないと知りつつも主人公は、真実を知ることを選びます。起業もこれと同じようなものだと、私は思います。
会社員のときには、一部分だけ知っていれば済みました。しかし、起業すると、お金の流れから、利益の構造など、多くを知ることになります。入ってくる情報も、会社員時代よりも多くなります。そのため、ドンドンと色々なことを知ってしまいます。
しかし、これは喜ぶべきことで、リスクではないと仰るかもしれません。確かに、起業家としては、もちろんリスクではありません。しかし、「会社員として雇いたい会社」や「会社員に戻りたいと感じたときのあなた」から見るとリスクです。なぜなら、もう会社員として働くことができない位、経験値が高くなりすぎてしまうからです。
その他に一般で言われるものは、私に言わせればリスクではありません。出資したお金を失うことは、リスクとは言えず、経験に変わっていますので、活かすことができます。費やした時間も同様で、それは知識やノウハウとなっていきます。安定収入を捨てることも、大きな収益というリターンを期待した投資ですので、リスクとは少し意味合いが違うと思います。
きっと、戦後の日本では、みんなを従順に会社員として働かせるために、意図的に起業のリスクについてのみ語られ、会社に定着させておこうとしたのでしょう。
リスクばかりが、誇張(こちょう)されて語られて、その反対にあるリターンについては語られることは、少ないように思います。起業の反対にある、会社員としての生き方にも、起業同様リスクとリターンがあるのですが、なぜかこれも語られません。
あまり、消極的な周りの声に惑わされることないようにしてください。起業には、リスクはほとんどなく、リターンが沢山あります。そのリターンは、リスクを埋めて余りあるものです。唯一、リスクと言えるのは、先ほどあげた「サラリーマンに戻れなくなるほどの経験値を身につけてしまう」というだけです。さあ、あなたも起業してみませんか?