起業して大失敗しないために知っておくべき考え方

誰でも失敗するより、成功するほうが嬉しいですよね。私もあなたも、それは同じです。しかもそれが、あなたのお金と時間を使って、起業するとなったら余計に失敗するのは嫌だと思います。これからするお話は、そんな大失敗をしないために、知っておいて欲しいことです。

その前にあなたに質問です。あなたは、起業をしたことがありますか?これを読まれている方のほとんどは、無いと思います。では、もうひとつあなたに質問です。

あなたは、自転車に乗ったことがありますか?これを読まれている方のほとんでは、有ると思います。では、起業に失敗して転(こ)ける可能性と、自転車に乗って転ける可能性、どちらが高いと思いますか。もちろん、起業で失敗する可能性です。

あなたが自転車に乗れるようになった日のことを、自分のお父さんやお母さんに聞いてみてください。もしくは、あなたのお子さんが自転車に乗れるようになった日のことを思い出してみてください。きっと、何度も失敗したでしょう。最初から、練習しないのに上手に乗れたよという人は、きっととても少ないと思います。

それなのに、起業するとなると、一発で成功しようと考えます。自転車の例えで言うと、練習しないのに、いきなり上手に乗ろうとします。実は、この考え方が「起業後の大失敗の原因」と私は思っています

少し掘り下げてみましょう。


「練習しないで」とか、「準備をしないで」というと、すぐに日本人の思考は、「では準備を完璧にしてから」となりがちです。しかし、一度も起業したことのない人が、練習や準備をすると言っても、それこそ、何を準備するのかさえ判りません。

判らないままに時間ばかりが過ぎていき、そのうち会社員としての役職が付き、マイホームのローンに追われ、仕事に疲れ果て、気が付いたら起業したかったことさえ忘れていた、となってしまうかもしれません。

考えてみてください。経験の無い人が起業するのですから、小さな失敗はするでしょう。それは恐れることではありません。その失敗を少しづつ修正して、あなたの目指すところへと進んでいけばいいのです。経験が無いのに、「一発合格しよう」、それも「完璧に合格しよう」と考えていることが、大失敗の元だと思います。

そのような大失敗しない起業をするためには、焦った起業プランや限界いっぱいの資金計画などは、当然危険だと言えるでしょう。あなたが起業されるときには、小さな失敗をするための、時間的・資金的・精神的な余裕を持って起業されることをお勧めします。よい旅立ちになりますように。


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