田舎で起業しようと思うのですが出資してもらえますか?

IターンやUターンで田舎に帰ったり、良い環境を求めて田舎に住んだりした後、その土地で起業しようと思い立つことは、よくあることです。実際私も、田舎で起業しようとして、出資者を募集されている起業家の方と、出資面談や、起業コンサルティングでお会いしています。

果たして、田舎で起業しようと思ったときに、出資者を募集することはできるのでしょうか?やはり、「田舎で起業する」と言うのでは、「都会で起業する」と言うより、出資者は集まりにくいものなのでしょうか?

答えは明確です。エンジェルや個人投資家は、あなたのビジネスに出資するかどうかを決めるとき「あなたの起業する場所が、都会か田舎か」で判断しているのではありません。あなたが起業する場所自体は、投資の可否と何の関係もありません。

関係があるのは、「その場所でなければならない理由」のほうでしょう。ですから、あなたが田舎で起業しようと思うのであれば、「田舎でなければならない理由」と言えるでしょうし、都会で起業する時は、その逆で「都会でなければならない理由」となります。

「本当は都会でやったほうがいいけど、私はいま田舎にいるから、仕方がないので田舎で起業します」と言う理由で、出資してくれる人を募集したところで、エンジェルや個人投資家にとって、あなたのプランが魅力的なものに映ると思いますか。


残念ながら、決してそのようなことは無いでしょう。

出資者を募集しようと思うのであれば、「地の利」を活かしたプランを立てるべきだと、私は思います。例えば、田舎では安い人件費や家賃を使って、コールセンターや事務代行などが安く提供できるでしょう。このような方法で、田舎と都会で逆のものを利用して起業するというのは、よく目にする方法の一つです。

自分が住んでいる場所で起業するというのは、何も悪いことではありません。しかし、それが自分の資金だけで起業するのではなく、あなたが外部から資金調達を行い、エンジェルや個人投資家から投資して欲しいと思うのであした「田舎でないといけない明確な理由」があるプランのほうが、出資者が集まる確率は高まるでしょう。

さあ、あなたの起業プランはどのようなものでしょうか。それは、「田舎だからできること」「田舎でないと出来ないこと」「田舎の特徴を活かしたもの」でしょうか。そうでないなら、もう一度、プランを練り直してみてもいいかもしれません。あなたが良い起業プランを持っていれば、エンジェルや個人投資家から、実際に出資を受ける日も近いと思います。頑張ってください。


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