投資や出資してもらうならエンジェル投資家かベンチャーキャピタルか

あなたは、起業するために投資や出資をしてもらう先を探しているとします。投資や出資を募るには、友人や知人、親兄弟の縁故以外では、法人ならベンチャーキャピタル、個人なら個人投資家のうち、エンジェル投資家に頼ることになると思います。

では、ベンチャーキャピタルとエンジェル投資家、どちらに投資や出資をしてもらうのがいいのでしょうか。名前だけ見ると、どちらも英語ばっかりで、特徴もなにも判りませんね。

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルはファンドであることも多いため、多くのお金を預かって運用しているという立場で、基本、出資した会社が上場(株式公開)することを期待した投資です。

そして、ベンチャーキャピタルは出資した会社が上場することで取得した株式が、取得価格の数百倍になることで、リターンを得ます。このように、株式公開を期待した出資ということもあり、既にある程度ビジネスが育っている形が見えるほうが、ベンチャーキャピタルには好まれる傾向にあります。

もちろん、上場目的である以上、出資した会社が、ある程度大きく育つ可能性のあるビジネスであることは必須で、収益性が取れるからという理由でスモールビジネスのまま展開するというモデルは、ベンチャーキャピタルにはあまり好まれないかもしれません。

では次にエンジェル投資家を見てみましょう。


エンジェル投資家(個人投資家)

エンジェル投資家を含む個人投資家は、多くの場合、自分のお金を運用しており、基本、出資した会社が上場(株式公開)することのみを目的としていません。そしてその目的は、エンジェル投資家によって様々です。

エンジェルの中には、出資した会社が成長し、ベンチャーキャピタルが入ってきたとき、ベンチャーキャピタルに株式を売却することを目的としている方もおられますし、単純に安定した配当収入となりそうな会社が好きな方、社会貢献になる会社を探しておられる方などもおられます。

色々な目的があるため、大きなビジネスに成長しなければならないということもなく、スモールビジネスのまま継続するものや、伸び方が比較的穏やかなビジネスまで、エンジェルによって好みが様々に分かれるようです。



さて、ここまで、ベンチャーキャピタルかエンジェル投資家かを見てみましたが、あなたのビジネスにはどちらがぴったりでしょうか?もし、ベンチャーキャピタルだという結論に達した場合でも、先にエンジェル投資家を入れてから、ベンチャーキャピタルを入れるほうが話しに乗ってくれやすいとも言われています。

この辺りは、あなたのビジネスとあなたの考え方によって変わるところだと思います。この記事を参考にして、一度じっくりと考えて見られるのもいいかと思います。


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