出資比率が低いと会社を乗っ取られる?!

株式会社は、出資比率がとても大きな意味を持ちます。出資比率とは、会社の資本金をどれだけ出したかというもので、あなたがもし、資本金を全額出した場合は、あなたの出資比率は100%ということになります。

しかし、もしあなたが500万円の資本金のうち100万円しかだしておらず、他の人が400万円を出していた場合、あなたの出資比率は20%となります。

株式会社は、出資比率が、発言力(議決権といいます)や、利益の配当にも連動します。どのように連動するかというと、(もちろん、例外はありますが一般的には)そのまま出資比率=議決権=配当分配率と考えていいでしょう。

通常全体の50%を超える出資比率を持っていると、ほとんどのことを自分一人で決めることができるとされています。ですから、あなたが誰か他の人に50%を超える出資をしてもらうと、その会社を乗っ取られる可能性があるのです

しかし、それは悪意を持った場合の話です。例えをあげると、「奥さんや彼女が包丁を持たせると、刺し殺される可能性があるよ」と言っているようなものだと私は思っています。


私はエンジェル投資家として、過半数(50%を超える)出資比率を持つこともあります。しかし、乗っ取る気は、少しもありませんし、乗っ取れるとも思っていません。なぜなら、乗っ取っても運転できなければ意味がないからです。

運転してもらい、利益を生み出してもらうために、エンジェルとして投資をするのです。運転する人を追い出してしまっては、本末転倒です。ですから、「乗っ取れる」というのと「乗っ取る」というのでは、大きく違います。

それでも、過半数を出資されるのは怖い、乗っ取られるかもしれない、全て自分の思い通りにしたい、そう考えられたあなたは、出資比率を上げて起業する方法を考えられたほうがいいと思います。

スタートは遅くなるかもしれませんが、いつまでに起業するべきという基準なんてないのです。あなたが納得する方法で、じっくりとプランを練りあげてみてください。


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