倒産が増えてる時にベンチャー企業を創業するのは最悪ですか?

ベンチャー企業の倒産が増えている中で、ベンチャー企業として創業の準備をしていると、「こんな時期に、創業起業して大丈夫だろうか」という不安に襲われる人もいるでしょう。起業や創業の時期を、遅らせるべきか、または暫く様子を見ようかとお考えかもしれません。

しかし私は、他のベンチャーの倒産が多いからといって、自らの起業や創業を遅らせる必要はないと思っています。ベンチャーに限らず全てのビジネスは、絶対順位ではなく相対順位です。周りの順位が下がれば、自分の順位は勝手に上がるのです。

そう考えると、倒産が増えている時というのは、逆に、倒産せず残っている他のベンチャー企業が、日の目を見る可能性があがる時と考えることができます。ですから、「倒産が増えている=自分が創業起業する時期ではない」と直結して考えてしまうのは、少々もったいないと感じます。


とはいうものの、確かにある程度、時代の流れといいますか、流行りのようなものはあると思います。特に、株式公開を視野に入れた場合や、創業起業時に、外部の個人投資家やエンジェル投資家から出資を集めようとした場合には、その目標達成までにかかる時間が長くなるなど、多少の影響がでるかもしれません。

しかし、私がエンジェルとして出資を検討する場合は、逆に、「流行りに左右されるビジネス」はあまり選びません。この辺りは、投資や出資を考えるエンジェルを含む個人投資家の投資手法に、それぞれの好き嫌いがあるでしょうから、あまりベンチャー企業で創業起業されようとするあなたが、気にやむ必要はないでしょう。

色々と書いてみましたが、あなたが興すのは、ベンチャー企業なのですから、自らの判断に自信を持って進んでもらいたいものです。ベンチャー企業が、周りを気にしていては、新しいイノベーション(革新)は興(おこ)せません。マイノリティー(少数派)になることを恐れず、自らの信念に基づいて歩き出してください。その信念を持ってあなたが踏み出そうとした所に、きっとそこに道ができて行くと私は信じています。


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