サラリーマンとしての優秀さと、起業の成功は関係があるの?

サラリーマンの人が脱サラをして、起業家としてスタートしても、事業が軌道に乗り成功する人と、残念ながら失敗してしまう人の2種類に分かれてしまいます。ここで、疑問がひとつ浮かびます。

会社でサラリーマンとして働いているときに、営業成績が抜群で、バリバリ仕事をこなしていた優秀だった人は、やはり、起業家としても成功するのでしょうか?何をやっても失敗が多く、あまり結果を残せなかったサラリーマンは、起業しても失敗するのでしょうか?

これについて私は、自分の経験に基づいて、「起業家の成功と失敗に、サラリーマンとしての優秀さは関係が無い」と思っています。その理由は、主に次に挙げる3つです。

必要とされる能力が違う

まず、サラリーマンと起業家では、必要とされる能力は正反対だと言えるでしょう。そのため、サラリーマンの時の考え方のまま起業すると、余計に、成功からは遠ざかることになります。しかし、サラリーマンとして優秀だった人ほど、サラリーマンとしての考え方を持ったまま起業してしまう傾向にあるようです。

自分で選べる

一般的にサラリーマンは、会社から与えられた仕事を行っています。ですから、サラリーマンとして、結果を残せるかどうかは、会社から与えられた仕事が、自分に合っているかどうかにもよるでしょう。

しかし、起業家となったあなたは、どのような職種や分野で起業するかを、自分で選ぶことが出来るのです。会社に与えられた、あなたの不得手な分野ではなく、あなた自身が選んだ、得意な分野で起業することが出来るのです。


全てを出来る必要がない

サラリーマンの場合は、基本、自分で結果を出す必要があります。そして、部下や上司、会社の従業員を、自分が変えることは出来ません。しかし、起業家の場合は、従業員を雇用しているのは、他の誰でもありません。起業家のあなたなのです。自分が出来なくても、代わりに出来る人を雇用するだけでいいのです。あなたが、全て自分で出来る必要はないのです。



実際、私の周りにも「サラリーマンでは絶対に結果を残せない」と思える人でも、起業家として立派に活躍しておられる社長もおられます。

またその逆に、サラリーマン時代には、パリパリの営業マンで、自信を持って起業された方でも、起業後、会社の看板が無くなると、急に「売れない営業マン」になってしまい、起業に失敗された起業家もおられます。

ですから、あなたが起業を考えるときには、良くも悪くも「サラリーマンとしての自分の優秀さ」と「起業後の成功」を、一緒に考えないようにしてください。一見、大きく関係しているように見えますが、上で説明した通り関係はないのです。

起業家は「ダメな理由」を考えるのではなく、「出来る理由」を考え続ける必要があります。何故なら「ダメな理由」は「ダメな結果」を引き寄せてしまうからです。あなたの起業プランは、あなたが自分で描くことができるのです。是非、魅力的なプランで起業してください。私も、起業家を支援するエンジェルとして、あなたの起業を応援しています。


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