起業家と投資家のマッチングサイトってどう？
起業したい人と投資したい人の出会いの場は、あまり知られていません。特にわたし達の住む日本では、最近までどちらもあまり良い印象を持たれることがありませんでしたので、そのような日本独自の文化も関係あるのかもしれません。
資金調達の方法で多くの人が知っているのは、銀行からお金を調達する「間接金融」と呼ばれる方法です。それに対して投資家から資金を調達する方法は「直接金融」と呼ばれ、どちらも古くから存在している方法です。
ここ最近では起業家（または起業家予備軍）と、そこへ資金を提供して配当や上場によって利益を得たいと願う投資家を、インターネット上でマッチングさせるサービスも続々と出てきており、毎月のように現れる新しいマッチングサイトを見ては嬉しくなります。
さまざまある起業家と投資家のマッチングサイトでは、起業家（または投資家）についての情報提供料を取ったり、ウェブサイトに広告を入れるなどの方法で上手に収益につなげておらえるようです。もちろん廃れてしまうサイトもありますが、わたしとしては出来るだけ多くの仲介サービスが、引き続き多くの利益を出して、そして長い期間続けて頂きたいと思っています。
ただしこのようにお金を扱うサービスには、どうしても犯罪がついて回ります。そのため、もしかするといずれは規制が入り、起業家と投資家が自由に出会えなくなる可能性もあります。しかし、何でも最初から完璧なものなど存在しません。試行錯誤しながら改善されていき、完成形に近づいていけばいいのです。
そう考えるとこの市場を、未成熟の市場であるうちから過保護な規制を掛けて保護してしまわずに、自由に成長させていって欲しいなと思います。いずれにしても、この分野はまだまだ発展途上の領域ですので、どこまで浸透するのかは未知数ですが、これからの広がりに期待したいところです。
特にこの「起業」や「投資」というジャンルについては、日本人が過度に怖がるリスクです。しかしわたしは、その恐怖の根源は「無知」が原因だと思っています。そして、このような無知ゆえの恐怖は、わたし達の世代で終止符を打ち、チャンスが無限に広がる日本になっていって欲しいと願います。
最後に、「そこまでいうならあなたもマッチングサイトを作ってはどうか」と言われることもあります。しかし、それをすると利益相反が起こります。もし投資家のわたしがマッチングサイトを運営すると、みんなはどう見ると思いますか。
きっと他の投資家は「あいつはいい起業家だけに自分が投資して、残り物を他の投資家にまわしているんじゃないか」と思うでしょう。また、起業家からしても「投資家と言ってるけど実はマッチングサイトで手数料を取りたいだけじゃないのか」と思われるかもしれません。
せっかくの縁を、そのような「深読み」で無駄にしたくありませんので、わたしは自ら起業家と投資家のマッチングサイトを立ち上げることはしません。もちろん、あなたがマッチングサイトを立ち上げるときには、出来るだけ起業家と投資家の掘り起こしに協力したいと思います。そのために必要な、取材やインタービューなどはいつでも応じますのでご連絡くださいね。
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