短期で資金調達をする方法はありませんか?

短い期間のうちに運転資金(活動資金)を調達したいと思った場合、どのような方法が考えられるのでしょうか。またそれは実際に調達可能なのでしょうか。実際にはこの「短い期間」というのがどれくらいの期間を指しているかによって異なりますが、短かければ数日、長くても数ヶ月といったところでしょう。

当然、資金を調達しなければいけない期間が、短ければ短いほど難易度はあがります。その理由のひとつは、単純にアポイントの数です。例えば数日で資金調達をする必要がある場合なら、金融機関や投資家を探したとしても、多くのアポイントを取ることができません。

また、突然に資金不足に陥ったならまだしも、資金調達を急いでいる原因によっては、「ぎりぎりまで放置する経営者」という印象を相手に持たせてしまうでしょう。このような傾向がある人は、融資や投資を受けたあとも、同じような経営を続けていくことが予想されますので、残念ながら好印象とはいい難いでしょう。

わたし自身も投資を決める時に、短期で決めることはありません。通常は2ヶ月程度の時間を掛け、市場性や法律などを調べた後に起業家と投資契約を結び、そして投資を実行します。そのため、「今週中」とか「今月中」というような投資案件では、お力になれることは少ないでしょう。

ただし、例外もあります。即日、資金を提供することもあります。それは、既に出資しているグループ会社への資金調達です。もちろんこれも闇雲に行うことはありませんが、内容によれば5分で入金することも可能です。しかしこれは、既に人間関係や実績があるからできることです。


いきなり飛び込みで会った人に対して、大きなお金を短期間で調達するというのは、基本難しいでしょう。それでも可能性の順でいくなら次の順番でしょうか。可能性の順にならべてみました(あくまでもわたし個人的な主観です)。

  1. クレジットカードのローン枠
  2. カードローン会社
  3. 取引のある会社の社長
  4. 売掛債権などのファクタリング
  5. 日本政策金融公庫(国金)
  6. 信用組合・信用金庫
  7. 個人投資家(エンジェル投資家)
  8. 地方銀行
  9. 都市銀行
  10. ベンチャーキャピタル

これ以上に早い資金調達を望むのであれば、やはり普段から人間関係のある両親や兄弟、友人や知人を頼ることになるでしょう。どちらにせよ、時間の余裕が少なければ選択肢が限られてくるだけでなく、悪い条件で資金を調達せざるを得なくなりますので、できるだけ早期に資金の流れをつかみ、調達の準備に入るようにするべきです。

「どうにかなるだろう」という先延ばしの傾向は、経営者や会社にとって、命取りとなりかねません。病気と同様に資金不足は、早期の発見と手当が必要だといえるでしょう。さて、あなたの会社は大丈夫ですか?


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