起業したいなら会社を辞めて自分を追い込むほうがいい

起業には興味があるけど、何をやったらいいのか判らない、また何がやりたいか判らないという方がおられます。そのような状態で焦って何かを探そうとすると、ほとんどのケースで失敗します。

なぜならそれは、「起業すること」が目的になってしまっているからです。起業は目的ではなく、何か解決すべき問題を解決するためのひとつの方法でしかありません。しかし私達はよく、この「方法と手法の勘違い」をしてしまいます。

起業することが目的になってしまうと、今勤めている会社に辞表を出して脱サラをし、会社を興した時点で目的が達成されてしまいます。しかし、それだけでは1円も生み出しません。誰が必要としているものを、誰に対して、どのように提供してお金と交換するのかがはっきりとしていなければなりません。

もし、それが決まっていないなら、まず「起業したい」という考えを一旦置いて考えるのがいいでしょう。それよりも「自分の周りで必要とされているけど、まだ提供されていないものはないだろうか」と考えるほうがまだ健全です。


しかし実はこれも、考えたから出てくるものではないというのが私の持論です。実際は、閃きが降りてくるのを待ってアンテナを張り続けるしかありません。ここで焦ってしまってはいけません。

「まず会社を辞めて自分を追い込むほうがいいのではないか」と会社を辞めてしまう人がいますがこれは絶対にオススメできません。これは、ただ「起業を今の仕事を辞めるための理由に使っているだけ」であることが多く、あとに後悔することなります。

諦めなければ必ず道は見えてきます。また、出会うべき人と出会ったり、思わぬチャンスが訪れたりします。その時に、迷わず判断できるよう、いつも万全の準備を整えておくようにしましょう。

それは、来週の月曜日かもしれませんし、来年の今日かもしれません。その日までに、あなたの知識や経験、そしてお金をできるだけ蓄えておく準備を始めましょう。くれぐれも、焦って辞表を出すのは辞めましょうね。


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