サラリーマン気分で起業しようとしていませんか?

当然ですが、誰も完璧な人間はいません。それは、わたしもあなたも同じです。そのため、いままで自分が経験したことのない事に挑戦した場合は、成功するよりもむしろ失敗する可能性のほうが高いでしょう。

これは、起業についても同じです。副業などから始めてから脱サラする人は少なく、多くの人は守られている会社員から、いきなり起業家として世間に出る道を選びます。これはちょうど、新入社員として社会へ出てくる学生と同じようなものです。

そのため、最初はわからない事だらけでしょう。起業家は新入社員と違い、わからないからと言って教えてもらえる先輩社員が近くにいるわけでもありませんので、その分心細い思いをしたり、失敗して恥をかくことも多いことでしょう。

しかし、それを怖がっていたのでは何もできません。ここは勇気を持って、乗り越えるしかないと腹をくくりましょう。ここで、ひとつ、会社員としてサラリーマンやOLを経験した後に、独立や起業を志す人に気をつけておいて欲しいことがあります。

それは、起業する覚悟があるなら「経験不足を言い訳にしない」また、「経験が無いことが言い訳にならない」ということを肝に銘じておく必要があります。これは特に、会社員として歩んできた時間が長い人ほど、気をつける必要があるとわたしは感じています。

これは、どういうことでしょうか。


例えば会社員のときには、人事異動などで自分が経験したことがない仕事に就いたとしても、取引先などにも「不慣れですが、ご指導のほどよろしくお願い致します」と言えば、大抵は大きな問題になる事はなく、今まで通り取引は続いていきます。

しかしこれが、起業した後ならどうでしょうか。取引先に対して「わたしは、先日起業したばかりで、この仕事にはまだまだ不慣れですが、ご指導のほどお願いします」と言えばどうなるでしょうか。当然ですが即日その仕事は、起業したばかりのあなたの会社ではなく、他の同業他社へと流れていく事でしょう。

これは、逆の立場で考えると、もっと判りやすいかもしれません。例えば、美味しくないラーメン屋の店主が「私は昨日からラーメン屋を始めて経験が浅いから仕方ないでしょう。きっと上手になりますからまた来てください」と言ったとします。あなたはどう思いますか?きっと考える間も無く「二度と行かない」という結論に達するに違いありません。

このように、誰しも起業をした後は、取引先や顧客、また従業員や株主(会社に投資した投資家)が、「あなたに経験が無いからといって大目に見てくれる」という事はないのです。起業家として踏み出したその瞬間から、取引先や顧客については対価としてお金をもらう以上、また、従業員や株主については人の時間やお金を使う以上、あなたはプロフェッショナルであるべきなのです。

あなたがもし、これから起業したいと思っている起業家予備群であれば、これを肝に銘じて、起業した後や起業準備に際しても、決して言い訳に逃げる事のないようにしてください。このような心がけひとつで、チャンスをつかむ機会を失わずに済むのであれば、安いものだとわたしは思いますが、あなたはどう思われますか?


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