実は資金調達には3種類しかないと知っていましたか?

外部からお金を調達しようとする場合には、いろいろな方法があります。中には難しい横文字を並べて、わざと判りにくくしているかのようなものもありますが、基本的に資金調達には次の3種類しかありません。

  1. 借りる
  2. 売る
  3. もらう

まず、最初の「借りる」から説明していきましょう。とは言うものの、これには説明は不要でしょう。一般に「借金」とか「融資」、また国や会社が発行する「債権(国債や社債)」もこれに当てはまります。

ようは「一定の期間の後に返す約束をしてお金を受け取る」という行為で、日本では一番ポピュラーな資金調達の方法ですので、ここで説明するまでもないかもしれませんね。

次は「売る」となりますが、これはとても範囲広いものです。例えばお金を作るのに一番早い方法は、あなたが今すでに扱っている商品やサービスを売ることですよね。「何を当たり前のことを!それが売れないから困って資金調達しようとしているんだ!」とおっしゃるかもしれません。

しかし、残念ながらこれが全ての基本なんです。そして、なんと私たち個人投資家が行っている投資(出資)も、起業家から「あるもの」を売ってもらっているのです。そして、その対価として資金を提供するのです。


では一体、起業家は一体何を売って資金を調達しているのでしょうか。それは「会社の所有権」と、それとセットになっている「会社が生み出す利益を受け取る権利」を原資にしているのです。これは一般には「株」の売買で行われます。

要するに起業家としては、「自分の扱う商品やサービス、または会社の所有権を売って資金調達をしている」ということになるのです。(ここまで明確に意識して、また理解している人は驚くほど少ないのが現実です)

そして最後の資金調達方法は「もらう」となります。これは、親や祖父母からの資金援助や生前贈与なども含みますし、あなたの理念に賛同した人たちからの寄付も含まれます。この場合には、当然のことながら返す必要のない資金となります。

さて、以上3種類の資金調達から、あなたやあなたのビジネスにピッタリな資金調達があったでしょうか。人によると2つ目の「売る」でお話しした「投資してもらう」という形が、「会社を乗っ取られてしまう」というネガティブなイメージに見えてしまったかもしれません。

しかし心配することはありません。投資家は会社があっても何もできません。起業家のあなたが、代表として舵を取ってくれるから、安心してお金を出せるのです。そして基本「起業家のあなたと一緒に事業を大きく成功させて、利益をシェアしたい」と考えている投資家が多いですから、あまり心配しすぎることはないと思います。

もちろん、わたしも同じように考えて投資をしています。しかし最終的にはあなたのビジネスなのですから、あなた自身がどのような形で資金調達を行い、どこまで事業を成長させるのかを選択するようにしてください。またもし必要であれば、有料ではありますがコンサルティングで、偏りのない目線であなたにベストな選択ができるように手助け出来ると思いますので、お声がけくださいね。


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