あなたはまだ「守られる側」だと思っていませんか?

あなたが起業家として歩んでいこうとするなら、そろそろ「消費者マインド」から卒業して、「事業者マインド」に意識を変えていく必要があります。これは特に、主婦やサラリーマン(会社員)の副業からスタートした起業家に多いような気がしますが、事業者であるのに消費者意識が抜けていない人も少なくありません。

事業者から物やサービスを購入する消費者は、それを売っている事業者より、持っている知識や情報が少ないことがほとんどです。そのため、弱いものを助けるという考え方(弱者救済)から、情報弱者の消費者を、日本では(ときには有利すぎるとも思えるほど)たくさんの法律で守っています。

これは、自分が消費者の側に立っているときのみ適用され、守ってもらえるものです。しかし長い時間、消費者として守られることに慣れてしまった起業家(または起業家予備軍)のなかには、なかなか起業してからも、この「消費者マインド」から抜け出すことができない人も少なくありません。

例えば、話をしているときにも「もしダメだった場合はどうしてくれるの?」とか、「わたしは嫌だと言ったのに無理やり契約させらた」というように、絶えず自らが弱い立場であることをアピールするような話し方をする人は、間違いなく「消費者マインド」を引きずっていると言えるでしょう。


このように、「誰かに責任を取ってもらう」というような考え方なら、そもそも起業すべきではありません。自ら起業することを選ぶということは、守られる側(消費者)から責められる側(事業者)に替わります。

それはちょうど、子供が成人するのと似ています。子供は、成人するまでの間は「子供」という立場で守られています。しかし成人した瞬間、大人として責任を取ることが求められるのです。起業も同様で、起業するまでの間は消費者という立場で守られているかもしれませんが、自ら事業を興した瞬間から既に事業者であり、守られる立場から卒業し、責任を取る立場に身をおくことになることを自覚しておく必要があります。

これは専業でも副業でも変わりません。ましていずれあなたが、脱サラや法人成りして独立しようと思っているのなら、なおさら気をつける必要があるでしょう。この機会にぜひ、自分が「事業者マインド」を持って事業をしているか、それとも「消費者マインド」を持って甘えている部分があるのかを、素直に自問してみることをおすすめします。


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