起業アイデアを考えるときの落とし穴

わたしは元々、自分が起業家だったので、もちろん起業アイデアを必死に考えてた時代があった。わたしの場合は、起業するときにはあまり考えずに会社を興し、その後、「さて、何しよう」という感じ。

起業のアイデアなんて、ポロポロと出てくるもんではないので、新聞を読んで面白いと思った記事をスクラップしてみたり、人と話しして琴線に触れた言葉やアイデアを書き留めてみたり、そんなメモや落書きから、見よう見まねのマインドマップを広げてみたりして、起業アイデアを出しまくっていた。

それを続けていると、そのうち、数ヶ月に1回「これ、いいんちゃう?」というアイデアが出てくる。この起業アイデアを実際の事業にできるように、ここから詰めていくんだけど、これがまた難しい。

なぜ難しのか最初は判らなかった。頭のいいあなたは、もう気付いているかもしれないけど、新聞や人の話しから得たアイデアなんて、自分は全然しらない業界の話が大多数。だから、どうやったらそれを事業にできるのか、それを事業にするために必要なものが一切判らない(笑)。

もちろん、ここまででも大問題なんだけど、問題はその次。実は、ここには大きな落とし穴があるんよね。それはなんでしょう・・・・


実はね、これ「需要があるから始めるビジネス」じゃないんですよね、既に。「だれかが必要としているサービス」だけど、誰も提供してないじゃんってことで、始める。特に自分がその業界に詳しい場合なんかは、これ、凄く美味しい状態でしょ。

でも、そうじゃない場合、例えば今回の話みたいに、ただ「なんかいい起業アイデアないかな」って考えてしまった場合は、起業アイデアありきの話になってしまってるんですよ(笑)。それが必要とされてるかどうかなんかどうでも良くて、「ああ、俺(わたし)って、めっちゃ面白いビジネス考えた!」って悦に入って、自己満足の状態。

そんな経験から、わたし自身、いつも自らの考えに溺れず、絶えず、自問自答をしていかないと、起業家としてだけでなく、人間としても成長していけないなと思いながら過ごした起業家時代でした。


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