起業にチャレンジしてみたい学生、叩く大人

インターネットを見ていると、学生のうちから起業したいと思う若者が沢山おられます。高校生や大学生が、一生懸命に理想を持ち、問題意識を持ち、それを解決しよう、そしてビジネスにしようとしているのを見ると、とても嬉しくなります。

しかし、学生はその気持ちをインターネットの掲示板などに書き込んだり、周りにいる人に相談したりします。すると周りから言いたい放題に貶(けな)され、経験が無いとか、舐めているとか、失敗するぞと言われ意気消沈して、せっかく出たチャレンジする心を、大人達に潰されてしまうことも多々有ります。

そんな学生を見ると、私は泣きたくなります。同じ大人として悲しくなります。しかし同時に、起業家になろうと思っている学生なら、この程度の逆境で、負けていてはいけないとも思います。実際、起業したあとは、そんなことで泣いていられないでしょうからね。

もし、一度周りからの意見で、諦めてしまったとしても、いつまでも周りに文句を言っていても始まりません。腐ってる暇はありません。あなたがもし、起業にチャレンジしてみたいと思っているなら、これを念頭に置いておいてください。


起業したことのない人に相談しない。起業したことのない人の意見を参考にしない

これは、言われてみれば当然のことなんですが、なぜか最初は気付かないことが多いです。周りにいるサラリーマンや学生に、「起業にチャレンジしてみたい」と相談します。またインターネットで、素性の判らない相手に相談します。相談相手が、一度も起業したことのない人であるにも関わらずです。

そして相談した相手から、「学生起業なんて思ってるより大変だよ。」とか、「うちの会社の○○さん、一回起業にチャレンジしたけど失敗して、またも戻って来たけど出世コースは外れたね」とか、「親戚が起業に失敗して、一家離散したんだ」とかいう、後ろ向きの話を、沢山聞かされます。

なぜか彼らは「この人、誰かに雇われて、私の起業を止めてるのではないか?」と思わせるほど、必死に止めてくることもあります。悪気はないのかもしれないけど、もしかすると、相談した相手は、自分がチャレンジ出来なかったのに、あなたが学生なのに起業するということへの僻(ひが)みも、混ざっているのかもしれませんね。

あなたは、そんな言葉を聞く必要はありません。その人たちは、自分たちの経験に基づいて、あなたへ助言しているのではないのです。起業について、あなたと同じで何の経験もない人が、何の経験もないあなたに意見しているだけなのです。

それを間に受けて、学生のあなたが起業にチャレンジすることを諦めるなんてことがないようにしてください。どうせ相談するなら、起業経験がある人、現在起業している人、そんな人に意見を求めてみてください。学生であるあなたが、自分の志(こころざし)を曲げず、起業家としてチャレンジされることを楽しみにしています。


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