営業が苦手な人や下手な人は、起業家に向きませんか?

あなたが起業するなら、やはり「営業が出来ないと、仕事が入ってこない」とか、「口が上手でないと、会社が長続きしない」と思っていますか?また、もし自分に営業が出来なければ、誰か営業が得意な人を雇うか、そのような人と共同経営しなければいけないと感じるでしょうか。

安心してください。決してそんなことはありません。誤解を恐れずに言えば「起業家は、営業なんて出来なくても大丈夫」です。話すことが苦手でも、クロージングが下手でも、あまり話をうまく伝えられなくても、起業家の素質とは、全く関係ないと私は思っています。

すると、あなたはこう思われるかもしれません。「では、どうやって仕事を取ったり、物を売ったりするのだろう?」と。実は、そこなんです。そこが大切なところです。起業家のあなたが考える必要があるのは、「営業が下手な人間でも、売れる仕組み」なのです。

全員が同じ人間ではありません。それぞれ、得意なことと、不得意なことがあるのは当然です。自分と他人は違うのですから、他人(営業の上手な人)になろうとする必要はありません。あなた(営業が下手な人)のままで、売れる方法を考えるのです。

実は、私もエンジェル投資家になる前は、起業家でした。そして、私も営業が苦手です。


私の場合は、話せないと言うより、なんでも直球ではっきりと言ってしまうので、嫌われることが多かったので、営業したくありませんでした。ですから、起業したときには、「自分が営業しなくても、向こうから連絡をくれるようにしよう」と思って仕組みを作りました。

あなたも営業が嫌いなら、そのまま嫌いでいいと思います。営業を無理やり好きになったり、好きじゃないから起業家になれないと思って起業するのを諦めるのではなく、「嫌いのままで起業できる方法」を考えるだけです。そして、そのための試行錯誤が、あなただけのノウハウとなっていくのです。

さあ、あなたも今日から「起業=営業が必要」という、固定観念は捨ててみませんか?人と違う考え方ができる柔軟性、そのほうが、営業力よりも何千倍も、起業家に必要な素質ではないかと、私は思います。あなたも、柔軟に考える癖を付けてください。そして絶えず、起業に向けて「できない」ではなく「できる理由」を考え続けてくださいね。


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